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PHOTOS & REPORTS

 FIA-FRJ 2023 R14/15/16 SUGO 

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小川颯太は2023年のシリーズチャンピオンに輝く!
参戦2大会目のミハエル・サウターは最終レースで初優勝

スポーツランドSUGO(宮城県:3.5865㎞)
11月25日(土)予選、決勝レース第14戦:晴れ/ドライ
11月26日(日)決勝レース第15戦、16戦:晴れ/ドライ

 

#97 Michael.Sauter  Bionic Jack Racing F111/3
#98 小川 颯太 Bionic Jack Racing F111/3

 高木真一監督率いるBionic Jack Racingは、FIA-F4選手権とポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)に加え、シーズン年目となるフォーミュラリージョナル・ジャパンシリーズ(FRJ)にも挑んでいる。シリーズは全6大会16戦で競われ、最終の6大会目となる今回はシーズン通じて継続参戦中の小川颯太に加え、スイスから来日したミハエル・サウターを起用する。
 この最終大会にランキングトップとして挑む小川は、ここまでの13戦中11戦でポールポジションを獲得と絶対的速さを誇っており、決勝レースでも優勝4回と参戦ドライバーの中で最多勝利を挙げるとともに、2位も7回と11 戦で表彰台に上がる安定した成績を収めている。現在、獲得ポイントは204
.5ポイントでシリーズランキングトップに立ち、2位のドライバーに28ポイントもの差をつけており、今年のチャンピオン候補筆頭だ。
 一方のサウターは、父がスイス人で母が日本人というスイス在住の19歳で、今年はCEZ Formula 4 Chamipionship に参戦しドライバーランキング3位を獲得。母の故郷・日本でのレースは、今年の7月にモビリティリゾートもてぎで開催されたFRJに別チームながら参戦した経験を持ち、今回がFRJ挑戦2大会目となる。

 

■予選

#97 ミハエル・サウター  2番手・PP・PP
#98 小川 颯太 5番手・6番手・4番手

 

 FRJの今シーズン最終大会となる第6大会の舞台は、全長3.5865㎞のスポーツランドSUGO。山岳部に位置するため、アップダウンが激しいサーキットで10%の登り勾配がある最終コーナーが特徴的な、高速テクニカルサーキットで、コース幅が狭いのもバトルを面白くする。
 

 金曜日には公式練習走行が開催され、専有走行回目はランキングトップの小川が順調に走行を繰り返して、31周を走行して1分18秒411のトップタイムを記録する。専有走行2回目は35周を走行してベストタイムは1分18秒884で2番手と、順調な滑り出しとなる。一方のサウターはSUGOが初めてということもあり、コースに慣れることを最優先に周回を重ねて1分18秒727のベストタイムを記録した。
 

 土曜日は午前9時30分から、第14戦と第16戦のスターティンググリッドを決める15分間の公式予選1回目がスタート。曇り空だが気温は前日までよりもかなり冷え込んでいるため、タイヤウォームアップの配慮として、計測開始2分前からコースオープンとなる。BJRの2台は早い段階でコースインを開始し、計測開始後にコースコンディションを確認するとピットインし、マシンの最終チェックを行う。その後、本格的なタイムアタックへと入っていくが、強風と路面温度が思った以上に低いことがチームを翻弄する。
 前日の練習走行まで順調な仕上がりを見せていた小川ながら、タイヤに熱が入らずに苦戦を強いられてしまう。計測6周目に1分21秒403をマークして5番手となり、予選上位を目指してタイムアタックを続けて8周目に19秒台へと突入する
が、どうしてもタイムが伸びない。結果、ラストアタックとなる11周目に記録した1分19秒721がベストタイムとなり、5番手で予選1回目を終える。


 一方のサウターは、難しい条件下で初めて挑むサーキットながら順調にタイム
アップを図り、計測5周目には小川を上回る、1分20秒331を記録してトップに立つ。7周目には19秒台、8周目には18秒台へと突入しトップに名前を刻んでいく。結果、9周目に記録した1分18秒357がベストタイムとなりポールポジション(PP)獲得と思われた。
 だが、予選終了後、ベストタイムを記録した周にピットロード入口のホワイトラインをカットしたとしてタイム削除のペナルティを科せられてしまい、1分18秒580がベストタイムに。そのため2番手グリッドからのスタートとなり、幻のPPに終わってしまう。だが、予選1回目のセカンドベストタイムで決定する最終戦・第16戦のグリッドは、サウターが1分18秒799でPPを獲得。小川は1分19秒826でグリッド4番手からのスタートとなる。
​ 予選1回目を終えた後、10分のインターバルを挟んで第15戦のスターティンググリッドを決める予選2回目が開始される。ここでも順調にタイムアタックに挑んだサウターは、6周目に18秒台へと突入する。そして8周目には、この日のベストタイムとなる1分18秒167を記録。このタイムにライバル達は追いつけず、サウターは第15戦のPPを獲得する。


 一方の小川は、予選1回目の状況が改善せず、またもタイムは伸び悩んでしまう。ラストアタックとなった10周目に、なんとか1分19秒815をマークして6番手に。まさに今日の予選結果は2台で明暗が大きく分かれてしまった。。

選手インタビュー、決勝レースレポートに続く・・・さらに表示[PDF]

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