top of page

PHOTOS & REPORTS

 FIA-FRJ 2023 R12/13 FIJI 

2023_FRJ_R12-13_Fuj-24.JPG

猪爪杏奈がBJRからフォーミュラリージョナルに初参戦
小川颯太は第12戦が2位、第13戦はリタイアもランキングトップを維持

富士スピードウェイ(静岡県:4.563㎞)

9月9日(土)予選1、2:曇り/ウエット

9月9日(土)決勝レース第12戦:曇りのち雨/ドライのちウエット

9月9日(土)決勝レース第13戦:曇りのち雨/ドライのちウエット

 

#97 猪爪 杏奈 Bionic Jack Racing F111/3
#98 小川 颯太 Bionic Jack Racing F111/3

 高木真一監督率いるBionic Jack Racingは、FIA-F4選手権とポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)に加え、2シーズン目となるフォーミュラリージョナル・ジャパンシリーズ(FRJ)にも臨む。シリーズは全6大会16戦で競われ、5大会目となる今回のドライバーは継続参戦中の小川颯太に加え、猪爪杏奈を起用して挑む。
 

 シリーズは今大会を含めて残り2大会と終盤戦に突入するが、ランキングトップの小川が残り5レースでどのような活躍を見せてくれるのか注目されている。というのも強豪ドライバーがひしめく中、ここまでの11戦中10戦でポールポジションを獲得と絶対的速さを誇っている。決勝レースでも、優勝4回と参戦ドライバーの中で最多勝利を挙げており、2位6回も含めて表彰台の常連としてランキングトップに立ち、186.5点を獲得して2位に47点もの差をつけている。今大会の結果次第では、最終大会を残してのチャンピオン獲得もあり得る状況だ。
 

 一方の猪爪は19歳で自動車免許取得後にサーキット走行を開始し、ロードスターパーティレース、スーパー耐久、KYOJO CUPなどに参戦経験を持ち、今年はTCRJでフルシーズン参戦2年目を迎え現在ランキングトップの実績を持つ、いま最も注目されている女性ドライバー。今回、FRJで本格的なフォーミュラレースデビューを飾る。

 

■予選

#97 猪爪 杏奈  6番手・5番手
#98 小川 颯太 2番手・PP

 

FRJ第5大会の舞台、富士スピードウェイは全長4.563㎞の国際サーキットで、約1.5㎞のメインストレートとタイトなコーナーが連続するテクニカルセクションを持ち合わせている。
しかも今大会は、2023 FIA 世界耐久選手権 第6戦 富士6時間耐久レースの併催レースのため、いつも以上に多くのファンや関係者が見守る中での開催だ。
 金曜日には公式練習走行が、午前と午後に各1時間予定されていたが、午前中の1回目は台風13号の影響で走行がキャンセルとなってしまう。そして午後になり、天候は回復したため走行は行われたものの路面はウエット状態で、途中コースアウトを喫したクルマの影響で赤旗中断もあり、貴重な走行時間は短縮されてしまう。そのような状況下、小川はマシントラブルを抱えていたため、セッション最初の頃はピットイン、アウトを繰り返すも、最終的に14周を周回して1分38秒876のタイムを記録して2番手となる。猪爪は難しいコンディションの中、経験を積むために積極的に周回を重ねて1分40秒523を記録。5番手タイムとなったが、翌日も天候が危ぶまれているためウエット路面で走行を重ねられたのは良い経験になったはずだ。


 土曜日は午前9時から、第12戦のスターティンググリッドを決める、15分間の予選1回目がスタート。雨はやんで曇り空となっていたが、路面は前日の夜から降り続いた雨の影響でウエットに。ウエットタイヤを装着して挑んだ予選1回目では、各車とも路面状況を確認しながら計測3周目から本格的なタイムアタックを開始。小川は4周目に1分53秒771をマークしてトップに浮上すると、翌周には1分52秒930、そして計測7周目には1分52秒311までタイムをアップする。これで残り時間もほぼなくなりポールポジション獲得かと思われたが、1分51秒779を記録したドライバーに逆転されてしまう。結果、2番手グリッドからのスタートとなるが、前日のマシントラブルは解消されているようで、予選2回目への期待は高まる。


 猪爪は濡れた路面で足下をすくわれないように慎重に周回を重ねて、8周目に1分54秒903を記録して6番手グリッドを獲得する。
 予選1回目終了後、15分のインターバルで第13戦のスターティンググリッドを決める2回目の予選が開始される。路面の一部は徐々に乾き始めていたが各車ともウエットタイヤでのタイムアタックとなり、3周目に小川が1分52秒656をマークしてトップに立つが、すぐにライバルが1分51秒670を出して逆転されてしまう。それにより奮起した小川は、5周目に1分50秒494を記録してトップに立ち、7周目には50秒を切る1分49秒687とさらにタイムを縮めていく。このタイムにはライバルも追いつけずに、小川は第13戦のポールポジションを獲得する。

 

 FRJでの走行経験が少ない猪爪にとって、路面が徐々に乾き出す難しいコンディションの中での走行になったが、周回ごとにタイムアップを図り、ラストアタックとなる8周目に1分52秒037を記録して、第13戦は5番手グリッドからスタートすることとなる

選手インタビュー、決勝レースレポートに続く・・・さらに表示[PDF]

bottom of page