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PHOTOS & REPORTS

 FIA-FRJ 2022 R10/11/12 SUGO 

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レース1で小川颯太、ついにポール・トゥ・ウィンを達成!

流れを完全に変えて、大いに実りある週末となったSUGO大会

スポーツランドSUGO (宮城県 3.586km)
7月23日(土)予選、決勝レース第10戦:くもり/ドライ~セミウェット
7月24日(日)決勝レース第11戦、第12戦 晴れ/ドライ

 

 高木真一監督の指揮のもと、FIA-F4選手権、ポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)に参戦してきたBionic Jack Racingは、今年からフォーミュラリージョナル・ジャパンシリーズ(FRJ)にも小川颯太を擁し、新たに臨むこととなった。

 コンスタントに入賞を重ね、ランキングでも2位に浮上した小川ながら、展開には恵まれていないという印象はある。特に前大会のもてぎでは、レース2においてスタートを決めて2番手に上がるも、後続車両に追突されてリヤウイングを失うなど、流れが来そうで来ないのだ。 レース1も、レース3も表彰台には上がっている。だが、再三繰り返すように、もはやドライバーもチームも、それでは飽き足らなくなっているのは紛れもない事実。欲しいのは優勝という結果だけである。
 なお、今大会からタイヤの使用本数が変更され、従来は予選、決勝を通じ、開催レース数と同じ数のセット使用が認められていたが、これが開催レース数に関わらず2セットまでとされた。

◆予選
#97 小川 颯太 Bionic Jack Racing Scholarship FRJ:1番手・3番手・3番手

 第4大会の舞台であるスポーツランドSUGOは、アップダウンに富んだ高速テクニカルコースで知られ、特に10%の上り勾配である最終コーナーは、ほぼ全開で駆け抜けていく、国内で最も横Gのかかるコーナーと言われている。
コース幅もランオフエリアも他のサーキットに比べれば狭いため、一瞬即発の展開となることも多い。
 全国的な戻り梅雨の影響で、本番直前の最終チェックが行われるはずだった金曜日専有走行は2回とも雨に見舞われてしまったが、ドライコンディションでも走れた木曜日の専有走行では、小川はセットアップに苦しみ、トップから1秒半遅れの1分19秒953が自己ベスト。
 その一方でウェットコンディションの専有走行で、小川はトップとはコンマ5秒差の1分33秒095を記して4番手と、対照的な状況としていた。

 
 土曜日の予選は10時15分から15分の計測を、10分のインターバルを挟んで2回実施。1回目のベストタイムでレース1の、セカンドベストタイムでレース3のグリッドを決めるのは、いつものとおり。そして2回目のベストタイムで、やはりレース2のグリッドが決定する。未明まで降り続いていた雨が、早朝まで路面に残ってはいたものの、予選が始まる頃にはすっかり乾いていた。

 
 1回目の開始から5分ほど経過したところで、コースアウトした車両があり、計測が中断されてしまうが、小川はまだアタック前だったのは不幸中の幸い。再開から2周後に1分20秒169を記し、次の周には1分20 秒082と順調にタイムを縮めていき、さらに次の周に出した1分19秒811は、なんと全体ベスト! 小川は自身初、そしてチームにとっても初めてのポールポジションを、レース1で獲得することになった。その一方で、セカンドベストにおいては4番手に留まっていた。

 

 10分遅れで始まった予選2回目は、路面状態の向上もあって、計測3周目には1分19秒台に入れていた小川ながら、ライバルはすでに1分18秒台に叩き込んでいた。じわりじわりとタイムは詰めていくのだが、計測6周目に1分19秒305を出すのが精いっぱい。
 その結果、レース2にも、4番手で挑むこととなったかと思われたのだが……。
 再車検で1台に最低重量違反が発覚し、レース2 、レース3ともにひとつグリッドが繰り上がり、3番手を獲得した。

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