
PHOTOS & REPORTS
FIA-F4 2024 R7/8 SUZUKA

冬の鈴鹿でファイナルバトル
白崎、IKARIともに練習の好調ぶりを活かせず
FIA-F4選手権シリーズ第7戦・第8戦】
鈴鹿サーキット(三重県:5.807km)
12月7日(土)予選・決勝レース第7戦:晴れ/ドライ 入場者数:18,500人
12月8日(日)決勝レース第8戦:曇り/ドライ 入場者数:27,000人
#97 白崎 稜 Bionic Jack Racing
#98 IKARI Bionic Jack Racing
ドライバーを鍛えるカテゴリーとして定評を持つFIA-F4選手権シリーズに、高木真一監督が指揮を執るBionic Jack Racingは、今年は2台体制とし、新加入の白崎稜、そして参戦復帰のIKARIを擁して臨む。
10 年目のFIA-F4は、第2世代としてシャシー、エンジンともに刷新。データやノウハウがリセットされた結果、ここまでの12戦において、白崎が臨むチャンピオンクラスは5人、IKARIが臨むインディペンデントクラスも4人のウィナーを生み出した一方で、経験の差がものを言うのか、両クラスともまだルーキーには優勝を許していないのも、また事実だ。
今大会は、本来であれば9月に行われるはずだったが、台風接近の影響を受けて延期に。12月にレースが行われるのは初めてだけに、未知の要素は極めて多い。冷たく乾いた空気はエンジンを回してくれるだろうが、冷えた路面にウォームアップは何周必要か。しっかりタイヤを発動させられれば、予選では好タイムが期待できそうだが、決勝レースで背負うリスクは、いかほどなのか想像もつかない。ただし、シーズン中に一度レースしている鈴鹿サーキットであることは、コース習熟に時間を要せずに済むはずだ。
前大会のモビリティリゾートもてぎでは、オートポリスで行われるはずだった、第11戦の代替レースも加え、久々の3レース開催となっていた。白崎もIKARIもペナルティを受けたレースがあったにせよ、すべてポイント圏内を走れたことは自信になったはず。なんといっても、これが2024年、最後の戦い。気持ちよくシーズンを終えて欲しいものだ。
◆予選
#97 白崎 稜 チャンピオンクラス第7戦9番手/第8戦8番手
#98 IKARI インディペンデントクラス第7戦7番手/第8戦9番手
普段なら、専有走行は木曜日から開始されるが、今大会は代替日程ということもあって、金曜日の午前にクラスごと2セッション、午後に混走の1セッションが行われた。
午前は各クラス1時間20分のインターバルしかないため、慌ただしくもあり、万が一トラブルが生じたら……と思われた一方で、リズムに乗れればドライビング、セッティングがスムーズに進んでいくことが予想されていた。
実際、白崎もIKARIも順調そのものだった。それはセッションごとにタイムを上げてきたことで明らかで、車の仕上がりの良さを揃って語っていたほど。
土曜日の早朝の鈴鹿は、青空が上空に広がっていたが、いっそう寒くなっていた。まずはチャンピオンクラスの予選。1周が長い鈴鹿は暖かったら、計測2周目からアタックが可能だが、この時期はそうもいかず。白崎は計測3周目からのアタックとなった。まず2分8秒923を記し、次の周には2分7秒887にまで短縮。その後も2分7秒615、2分7秒449と好タイムを連発し、これが結果的にセカンドベストタイム、ベストタイムに。ラストアタックではタイムを落としたが、第7戦は9番手、第8戦は8番手からレースに臨むことになった。
インディペンデントクラスでは、開始早々に赤旗が。ただし、以降の混乱はなかったから、誰もがよほど慎重に走っていたかがわかる。専有走行では2分9秒963を出していたIKARIだけに、予選でも上位につけることが期待されていたのだが…。相次いだコースアウトでタイヤを汚してしまい、結果的にラスト2周で2分10秒460、2分10秒785を記すに甘んじ、第7戦は7番手、第8戦は9番手からのスタートとなってしまう。
➡選手インタビュー、決勝レースレポートに続く・・・さらに表示[PDF]