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FIA-F4 2024 R3/4 SUZUKA

ポイント大量獲得を狙った鈴鹿ラウンドだったが・・・
白崎稜、IKARIともに不完全燃焼の結果に終わる
【FIA-F4選手権シリーズ第3戦・第4戦】
鈴鹿サーキット(三重県:5.807km)
6月1日(土)予選、決勝レース第3戦:晴れ/ドライ 入場者数:17,500人
6月2日(日)決勝レース第4戦:曇り/ドライ 入場者数:25,000人
#97 白崎 稜 Bionic Jack Racing
#98 IKARI Bionic Jack Racing
ドライバーを鍛えるカテゴリーとして定評を持つFIA-F4選手権シリーズに、高木真一監督が指揮を執るBionic Jack Racingは、今年は2台体制とし、新加入の白崎稜、そして参戦復帰のIKARIを擁して臨む。
節目のシーズン、10 年目のFIA-F4は、第2世代としてシャシー、エンジンともに刷新。データやノウハウがリセットされたことで、こと富士スピードウェイで行われた第1大会では、少なからず戦力図に変化が見えたのは事実だ。実際、白崎は第1戦でルーキー最上位となる6位を、そしてIKARIも復帰初戦からクラス3位を獲得し、ともに上々の滑り出しとなっていた。
その一方で、第2戦はふたりとも接触により、白崎はリタイア、IKARIはクラス6位と好対照な結果にはなったが、それも攻めの姿勢があったからで、チームの士気を下げるまでには至らず。第2大会の舞台、鈴鹿サーキットはともに得意とするコース。再び好結果を残すことが期待される。
■予選
#97 白崎 稜 チャンピオンクラス第3戦10番手/第4戦11番手
#98 IKARI インディペンデントクラス第3戦9番手/第4戦10番手
第2大会の舞台である鈴鹿サーキットは2本のストレートに、低速から高速まで多彩なコーナーが巧みに組み合わされたレイアウトで知られ、また典型的なドライバーズサーキットでもある。F1日本グランプリの舞台としても長く用いられているが、世界の強豪ドライバーたちが「非常にチャレンジングである」と口にするのが、その最大の証明とも言えるだろう。
台風1号の接近で心配された天気だが、木曜日はドライコンディションが保たれ、専有走行において白崎は2分9秒475を、そしてIKARIは2分12秒644をマークしていた。未明のうちに台風は温帯低気圧に変わり、金曜日の専有走行は1回目こそ濡れた路面での走行だったが、以降は回復の方向となった。最後のセッションでは白崎が2分10秒237で一時トップに立つ。その後のタイムは伸ばせずも、ライバルがニュータイヤを履いたのに対し、白崎は温存していたからだ。一方、IKARIも同様で2分14秒175に留まったが、それぞれコンスタントにタイムを刻んでおり、むしろレースラップには不安はなさそうだ。
土曜日の8時35分からチャンピオンクラスの予選が行われた。前日までの不安定な天候とは裏腹に、上空には青空が広がって完全にドライコンディションでの争いだ。計測2周目には早くも2分8秒610を記録して、3番手につけた白崎ではあったが、その後はなかなかタイムを詰めることができない。計測6周目に、ようやく2分8秒948を記すも、最後までタイムアップならず。その結果、レース1は10番手ながら、上位のグリッド降格によって9番手からのスタートに。そしてレース2は11番手からのスタートになった。
9時5分からインディペンデントクラスの予選が行われ、IKARIは計測2周目には2分11秒734を記して、その時点での3番手につける。しかし、その後のタイムに伸び悩んだことから、終盤になってピットに戻ることに。タイヤの内圧調整を行なって再度アタックするも、非常にもチェッカーが。ベストタイムでは9番手、セカンドベストタイムは2分12秒148で10番手と、悔やまれる結果となった。
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