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FIA-F4 2024 R11/12 AUTOPOLIS

またも天候に翻弄され、霧と雨で予選、第11戦が中止に
白崎、IKARIともポイント獲得ならず。苦悩の週末に…
【FIA-F4選手権シリーズ第11戦・第12戦】
オートポリス(大分県:4.674km)
10月19日(土)予選、決勝レース第11戦:霧&雨/ウェット 入場者数:8,500人
10月20日(日)決勝レース第12戦:霧/ドライ 入場者数:15,500人
97 白崎 稜 Bionic Jack Racing
98 IKARI Bionic Jack Racing
ドライバーを鍛えるカテゴリーとして定評を持つFIA-F4選手権シリーズに、高木真一監督が指揮を執るBionic Jack Racingは、今年は2台体制とし、新加入の白崎稜、そして参戦復帰のIKARIを擁して臨む。
10 年目のFIA-F4は、第2世代としてシャシー、エンジンともに刷新。データやノウハウがリセットされた。その結果、ここまでの8戦において、白崎が臨むチャンピオンクラスは5人、IKARIが臨むインディペンデントクラスも4人のウィナーを生み出し、同時にまだ大きくリードするドライバーは両クラスとも存在していない。
スポーツランドSUGOで行われた前大会は、初の試みとしてレース2がインディペンデントクラスとチャンピオンクラスが分けられた。しかし、レースウィークは終始雨に祟られ、いずれもセーフティカー(SC)スタートでの開始となり、インディペンデントクラスは4周で赤旗が出されて終了。ハーフポイントながら成立したものの、チャンピオンクラスは1周で赤旗が出されて不成立に……。
レース1もまたSCスタートで、白崎もIKARIも本領を発揮できたとは言い難かった。しかし、まだレースは6戦残されている。まずはオートポリスから追い上げを誓う。
◆予選
#97 白崎 稜 チャンピオンクラス第11戦11番手
#98 IKARI インディペンデントクラス第11戦9番手
オートポリスも前大会のスポーツランドSUGO同様、アップダウンに富んだテクニカルコースとして知られ、最も特徴的なのはセクター3と呼ばれる最終区間だ。下り勾配のジェットコースターストレートを駆け抜けた後、右回りのコーナーを立ち上がると、まるで峠道のような区間を上っていく。その間、絶えずハンドルを切り続けなければならず、タイヤへの攻撃性は国内随一とも。当然、タイヤマネージメントも大いに重要視される。
IKARIにとっては何度もレースしたことのあるサーキットながら、ルーキーの白崎は今回が初レース。幸い、今回は水曜日から走行が可能とあって、じっくりとセットアップ、そしてコース習熟が進められていった。実際、IKARIは金曜日2回目の専有走行で2番手につけるなど、好調ではあったが、白崎はなかなかトップ10に食い込むことができずにいた。
前回までは「暑い、暑い」と口癖のように言い続けていたが、ようやく秋の気配が漂い出した。だが、それは金曜日までの話。予選が行われる土曜日は、未明に降った雨で路面が濡らされたばかりか、「名物」の霧で覆われていた。
8時10分からチャンピオンクラスの予選が行われるはずだったが、10分前になってオープン見合わせが伝えられ、後に「8時20分までに視界状況が改善されない場合は予選をキャンセル」とされ、実際に両クラスとも、そのとおりになってしまう。
予選がキャンセルされたことで、第11戦のグリッドは金曜日の専有走行総合順位で決められることとなったが、2回目が混走で、しかも温度が高くなっていたため、クラス別だった1回目でほぼ決まりに。1分54秒036を記していた白崎は14番手から、1分56秒636を記していたIKARIはクラス9番手からのスタートに。それぞれ追い上げが期待された。
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