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PHOTOS & REPORTS

 FIA-F4 2023 R13/14 MOTEGI 

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卜部和久が8戦連続でポイントを獲得、ランキングでも8位を獲得!
奥住慈英も2戦連続入賞、三島優輝は長かったトンネルからの脱出果たす

モビリティリゾートもてぎ(栃木県:4.801km)
11月4日(土)予選、決勝レース第13戦:曇りのち晴れ/ドライ 入場者数:15,600人
11月5日(日)決勝レース第14戦:晴れ/ドライ 入場者数:30,000人

 

#81 卜部 和久 BJ Racing F110
#97 奥住 慈英 BJ Racing F110
#98 三島 優輝 BJ Racing F110

 ドライバーを鍛えるカテゴリーとして定評を持つFIA-F4選手権シリーズに、高木真一監督が指揮を執るBionic Jack Racingは今年も台体制とし、前大会に続いて卜部和久と三島優輝、奥住慈英を擁し、モビリティリゾートもてぎが舞台の最終大会に挑む。


 前大会のオートポリスでは、第11戦で卜部がフロントローからスタート。しかし、1コーナーでの接触で順位を落としていた。予選を失敗していた奥住とバトルを繰り広げ、諦めず戦った結果、卜部は10位に。第12戦は12番手からのスタートだったが、しっかり戦った結果、7位まで順位を上げていた。これで第10戦の優勝を含み、6戦連続ポイント獲得で得られた自信を、もてぎでも余すことなく発揮してほしいところだ。


 奥住はバトルには競り負けない強さがあるが、課題は予選だ。好位置からスタートできれば、必ず結果に結びつけてくれるに違いない。一方、三島は依然としてトンネルから抜け出せずにいる。何か脱出のきっかけをつかんでくれれば。きっと、どこかに突破口はあるはず。


 今季最後の戦いはまた、現行マシンF110でのラストレースでもある。持てる力のすべてを出し尽くして、ドライバー3人とも「終わり良ければ、すべて良し」としてほしいものだ。

■予選

#81 卜部 和久 第13戦7番手/第14戦6番手
#97 奥住 慈英    第13戦8番手/第14戦7番手
#98 三島 優輝 第13戦16番手/第14戦22番手


 最終大会の舞台であるもてぎは、ストップ&ゴーが繰り返されるレイアウトで知られ、タイヤよりもブレーキを酷使する。また、ひとつのコーナーでミスをすると、立ち上がりで加速が鈍るため、次のコーナーで抜かれかねない側面も持っている。


 今回も練習走行は木曜日から開始され、とても11月とは思えぬ陽気の中での走行となった。常に好調なのが卜部だ。すべてのセッションで上位につけて、最もコンディションに恵まれた金曜日のセッション1では、トップとコンマ01秒差の1分58秒368をマークして2番手につけていたからだ。この日のセッション2は、さらに温度が上がったため、全体的にタイムダウンの傾向にあったが、コンスタントに1分59秒台の前半で走行していたのは、決勝に向けても期待材料と言えそうだ。


 一方、奥住もベストタイムを1分59秒055、三島も1分59秒348としており、あと一手を絞り出せれば……という状況にまで持ってきていた。少なくても三島にトンネルから抜け出せそうなムードがあったのは、頼もしくもあった。

 
 そして迎えた土曜日の予選。早朝のサーキットには予想外の光景が広がっていた。一面に霧が広がり、視界を奪うまでとなっていたのだ。当初8時からスタートの予定は、たび重なるディレイの後、8時30分からA組、B組分けず混走で、30分の計測に改められた。しかもWET宣言まで出されることに。
 実際にはウエットタイヤを履くまでの状況ではなかったが、路面はしっとり濡れて、しかも金曜日までとは比較にならないほど温度が下がっていた。後半になればなるほど、路面は乾いてコンディションが向上するのは明らかだったから、誰もが前半は慎重に周回を重ねていた。
 卜部がようやく2分を切ったのは、計測5周目。1分59秒530は、しかもその時点でのトップタイム。その3周後には1分59秒517、4周後には1分59秒303を記録して、再びトップに立つ。しかし、これ以上の短縮は限界だと判断した卜部は、いったんピットに戻って内圧を調整。最後に1分58秒996、1分59秒116にまで縮め、順位こそベストタイムで7番手、セカンドベストタイムで6番手となったが、何も手を下さなかったら、さらに落ちていた可能性もなくはない。


 一方、奥角は明確に後半勝負と割り切り、より慎重にウォームアップを行なっていた。2分をようやく切ったのが、計測8周目。しかし、そこから1分59秒台を連発し、やがて1分59秒189にまで到達。ラストアタックにかけて1分59秒040にまで短縮を果たした結果、ベストタイムは8番手、セカンドベストは7番手と、奇しくも卜部に並ぶ格好となっていた。
 三島はドライコンディションのままだった、練習走行での好感触を活かせず、路面状態の変化に戸惑っていた。折り返しの頃に2分0秒309を記していたが、なかなか2分が切れず。それでもラスト2周のアタックで、ようやく1分59秒624を出してベストタイムでは16番手となるも、セカンドベストタイムでは22番手となっていた。

選手インタビュー、決勝レースレポートに続く・・・さらに表示[PDF]



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