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PHOTOS & REPORTS

 FIA-F4 2023 R11/12 AUTOPOLIS 

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卜部和久がフロントローからスタートした第11戦、1コーナーの接触で涙飲むも連続入賞
決めきれなかった予選、奥住慈英と三島優樹は決勝でのジャンプアップならず……

オートポリス(大分県:4.674km)
10月14日(土)予選、決勝レース第11戦:曇り/セミウエット〜ドライ 入場者数:6,500人
10月15日(日)決勝レース第10戦:晴れ/ドライ 入場者数:13,500人

 

#81 卜部 和久 BJ Racing F110
#97 奥住 慈英 BJ Racing F110
#98 三島 優輝 BJ Racing F110

 ライバーを鍛えるカテゴリーとして定評を持つFIA-F4選手権シリーズに、高木真一監督が指揮を執るBionic Jack Racingは今年も3台体制とし、卜部和久と三島優輝を擁し、さらにオートポリスが舞台の今大会も、辻本に代わって奥住慈英がスポットで出場する。


 前大会のSUGOでは、卜部がポール・トゥ・ウィンを達成。ついに初優勝を飾った。この大激戦区で前に誰もいない光景を目にしたことは、絶対的な自信となったはず。今後もこの勢いを保ち続けてほしいところだ。
 一方、奥住はウエットコンディションの予選で、2戦とも3番手につけて適応力の高さを見せたが、ドライコンディションに転じた決勝では、順位を落としている。第10戦では大幅に変更したセットが裏目に出る不運もあったとはいえ、今大会では速さだけでなく、強さもアピールしてほしい。そして三島は先が見えぬトンネルにはまったかのよう。脱出には何が必要か、自ら見つけることができれば、きっと光が見えてくるに違いない。

予選
#81 卜部 和久 第11戦2番手/第12戦14番手
#97 奥住 慈英  第11戦12番手/第12戦16番手
#98 三島 優輝 第11戦21番手/第12戦19番手


 第6大会の舞台であるオートポリスもまた、アップダウンに富むテクニカルコースとして名高く、非常にチャレンジングなコースとして高い人気を誇る。その一方で、最後のセクター3が曲者で、峠道のような上り勾配を、絶えずハンドルを切り続けて走らねばならず、タイヤへの攻撃性は極めて高い。予選からしっかりタイヤをマネージメントしていかないと、レース2の終盤でまるで勝負にならないということもありがちだ。

 木曜日から始まった練習走行は、すべてドライコンディションとなり、奥住は1分53秒574を、そして卜部は1分53秒716をベストとし、絶えず上位につけてコース習熟も、マシンの仕上がりも上々の様子。だが、三島は1分54秒149がベストで、ふたりからは遅れをとっていたのが、どうにも気になるところではあった。


 予選は未明に雨が降って、すでにやんでいたものの、路面をうっすら濡らしていた。B組ならば、問題なくドライタイヤで行けそうだが、A組となると微妙なところ。しかし、そのA組に臨んだのは卜部と奥住。ダンプコンディションを得意とするのは、前回のSUGOで実証済み、迷うことなくドライタイヤをチョイスしていた。
 2分台とはいえ、いきなり計測1周目にトップに立った卜部が、そのままタイムを詰め続けるかと思われたが、5分ほど経過したところでコースアウトした車両があり、赤旗が出されてしまう。自力で戻って約4分で計測は再開されるが、路面は若干ながら乾いて表現としては逆ながら、やや水を刺された感もあり……。

 

 再開から2周後に卜部は1分56秒326をマークし、その時点での2番手に、そして奥住も1分56秒956で続く。いったんクールダウンを挟んで、ラストアタックで卜部は1分54秒402を叩き出して、トップに浮上! だが、その直前にチェッカーを受けていた、奥住は1分55秒100がベストタイムとなっていた。セカンドベストタイムでは卜部は6番手、そして奥住はベストタイムが6番手、セカンドベストタイムが7番手となっていた。

 

 続いて三島が挑んだB組は、もう全車ドライタイヤを装着。計測2周目に1分55秒872を記したものの、トップが1分53秒台に入れた次の周は1分55秒162に甘んじ、さらに赤旗中断も。再開後も1分55秒696を出すに留まり、再び出された赤旗で計測時間は6分間残されていたものの、終了との無情なアナウンスが。ベストタイムでは11番手、セカンドベストタイムでは10番手となった。

選手インタビュー、決勝レースレポートに続く・・・さらに表示[PDF]



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