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 FIA-F4 2022 R9/10 SUGO 

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岩澤はレース2で予選9番手から5位までジャンプアップ!
苦戦を強いられた卜部、この悔しさは今後の糧になる

 

 7大会14戦で競われ、激戦で知られる FIA-F4 選手権シリーズに、高木真一監督が指揮を執る、Bionic Jack Racing は今回から2台体制とし、継続参戦の岩澤優吾、そして新加入の卜部和久を走らせる。

 開幕戦から入賞を重ねてきた岩澤だったが、前大会の鈴鹿サーキットでは、レース2で追突されてレース続行ならず。スタートで、そして序盤のうちに順位を上げていただけに、7戦で記録が止まったのは惜しまれるが、予選やレース1の低迷気味から脱却している最中だっただけに、勢いは取り戻していた感はあった。ランキングは4位に落としてしまったものの、3位との差はごくわずか。返り咲きと、そして何より初優勝が望まれる。


 卜部は第1戦で果たしていた入賞が、それ以降なかなかできずにいたが、前大会では8位、10位と初めての連続入賞を果たしていた。 もちろん、納得の結果ではなかろうが、自信に結びついたのは間違いない。 より順位を上げて、さらなる飛躍のきっかけとして欲しいところだ。

 

■予選

#97 岩澤 優吾 BJ Racing F110:13番手・9番手
#81 卜部 和久 BJ Racing F110:23番手・23番手

 

 第5大会の舞台は東北、宮城県のスポーツランドSUGO。アップダウンに富んだ高速テクニカルコースと知られる一方で、オーバーテイクポイントは多いとは言い難くもある。その意味で、予選の重要性は他のサーキット以上に高い。最終コーナーの内側にある、カートコースこそ走り慣れている卜部ながら、本コースでのレースは今回が初めて。しかし、岩澤ともども事前にテストを行っている。本番での適応力が試される大会にもなりそうだ。
 

 今回も専有走行は木曜日から行われ、最初のセッションは予選同様、2組に分けられた。岩澤、卜部ともにB組での走行となり、岩澤は1分25秒605で3番手と、上々の発進となるも、卜部はトラブルでノータイム。続いてのセッションは全車混走となり、岩澤は1分25秒816で5番手、そして卜部は1分25秒886で7番手につけた。
 金曜日も最初のセッションは2組に分けられ、ここが台数、温度的にもスピードを測る機会となった。ここで岩澤はトップからコンマ2秒遅れの1分24秒793で3番手につけ、卜部は1分25秒029で7番手。続いてのセッションも混走となり、決勝を見越したセットだったこともあり、岩澤はトップからコンマ5秒遅れの1分25秒630で7番手だったが、コンスタントにタイムを刻んでおり、その点では不安はなさそうだ。その一方で卜部はSPコーナーの立ち上がりでコースアウトし、その際に足回りにダメージを負って、このセッションを1周も走れず。一抹の不安を残すこととなった。

 
 そして迎えた、土曜日早朝の予選。秋晴れのSUGOはコンディションも良好、岩澤は計測3周目に1分25秒台に乗せるも、すでにトップは1分24秒台としており、もう一伸びが欲しいところ。ところが、練習では出せたタイムが出せず、ベストタイム1分25秒026では7番手、セカンドベストタイム1分25秒116では5番手に甘んじてしまう。
 一方、卜部はより深刻な状況に陥っていた。ハンドリングの悪化によって、1分25秒台を出すのが精いっぱいだったからだ。ベストタイム1分25秒677、セカンドベストタイム1分25秒878は、ともに12番手と、下位グリッドに回らざるを得ず...

◇岩澤優吾
「きのうまでは、けっこういい感じで進んでいたんですが、予選になって何かバランスがあんまり・・・。ちょっと前が入らなくなってしまって、それでタイムが伸びなかったですね」


◇卜部和久
「急に今日の朝から車がグリップしなくなって、自分の車の弱いところが大きく出るようになってしまいました。曲がらないし、進入はフラフラで。だから、進入と出口のバランスが悪いという感じがあります。抜けないコースですが、しっかりセットを考えて、上がっていこうと思っています」


【決勝レポートにつづく・・・】

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