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 FIA-F4 2022 R13/14 MOTEGI 

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岩澤優吾が非メーカー育成ドライバーのランキング最上位を獲得
不完全燃焼の卜部和久、山本聖渚は、この悔しさを今後の糧に!

 

 7大会・14戦で競われ、激戦で知られるFIA-F4選手権シリーズに、高木真一監督が指揮を執る、Bionic Jack Racingは最終大会を再び3台で臨み、レギュラーの岩澤優吾と卜部和久に加え、前回に続いて山本聖渚を走らせる。

 
 前大会のオートポリスでは、岩澤は6位、4位と一時期の調子を取り戻していた感があった一方で、卜部はまだトンネルから抜け出せずにいる。予選で相次いだ赤旗中断に翻弄され、本来いるべきではないポジションで戦わざるを得なかったからだ。
 山本は走り出しとなる練習走行で、いきなり4番手につけたものの、予選では卜部同様、赤旗に翻弄されて下位に低迷。しかもレース1では接触によってマシンにダメージを負い、リタイアを喫している。レース2は順位を上げたが、決して納得の結果ではなかったはず。

 当初は1大会のみ出場の予定だったが、急きょ追加出場が決定。本領発揮が期待される。

  

■予選

#97 岩澤 優吾 BJ Racing F110:7番手・7番手
#81 卜部 和久 BJ Racing F110:19番手・19番手
#47 山本 聖渚 BJ Racing F110:30番手・30番手

 

 最終大会の舞台であるモビリティリゾートもてぎは、ストップ&ゴーを繰り返すレイアウトで知られ、タイヤへの負担はそう大きくないものの、ブレーキを酷使する。ダウンヒルストレートから、フルブレーキングを要する90度コーナー手前では、ローターが真っ赤に染まることもあるほどだ。また、力尽くで抜いていけるポイントは無いにも等しく、オーバーテイクには相手のミスを待つしかない。したがって、ここもまた予選が重要なサーキットである。

 

 木曜日から始まった練習走行では岩澤が好調。最初のセッションは予選同様、2組に分けられたがB組でトップにつけたばかりか、続く全車混走のセッションでもトップにつけたからだ。金曜日も最初のセッションは2組に分けられ、岩澤は3番手ながら1分58秒378と、トップからコンマ3秒と遅れず、やはり混走の最終セッションにおいても、コンディションの変化からタイムを落としはしたものの、トップとコンマ1秒差の3番手につけていた。
一方、卜部は徐々にタイムを詰めていき、最後のセッションで11番手につけたのに対し、山本はもてぎを走るのが初めてとあって、まだ本領発揮とはいかなかった。

 

 土曜日早朝のサーキットは、上空が薄い雲で覆われ、それまでとは温度を著しく下げていた。予選のA組に臨んだのは山本。ウォームアップは入念に行われ、計測3周目からアタックを開始する。まず2分0秒902をマークした山本は、次の周に2分0秒047に短縮。これなら“2分斬り”は十分可能だと思われたのも束の間、S字でスピンを喫してコースアウト。グラベルベッドに捕まり、スタックしてしまったため、赤旗が出されてしまう。マシンにはダメージはなかったものの、赤旗原因ということで、再出走は許されず。ベストタイム、セカンドベストタイムとも15番手となる。
 

 続くB組には岩澤、卜部が出走。半分に分けられたとはいえ、20台が走行した後の路面、さらに若干ながら温度も上昇したことで、コンディションはA組より確実に向上していた。ともに計測3周目からアタックを開始し、まずは1分59秒台、1分58秒台へと着実に詰めていく。しかし、1分57秒915をベストタイムに、セカンドベストタイムも1分57秒938と、”58秒斬り“を遂げた岩澤に対し、卜部は”58秒前半“の壁をなかなか崩せず。ラス前のアタックで、ようやく1分58秒324を記すも、セカンドベストタイムは1分58秒505だった。その結果、岩澤はともに4番手、そして卜部もともに10番手でB組の予選を終えた。


◇岩澤優吾
「もうちょっと上がりたかったですけど、しょうがないですね。でも決勝は、もてぎだからブレーキで行けると思うので表彰台には上がりたいと思います。
コンディションが昨日より良くなることを予想してセット作ったんですけど、ちょっと外れたかなという感じで。しっかり修正できれば、昨日までペースが良くて、レースペースには自信があるので、上がっていきます」


◇卜部和久
「思ったよりコンディションに、いろいろ合わせきれなくて、けっこう滑ってしまい、ニュータイヤの割にはグリップ感のない予選でした。
あと、ちょっとストレートが遅くて、それにも悩んでいるので、レースをちゃんと後ろも見ながら、追いかけていきたいと思います」


◇山本聖渚
「自分が車の限界を出せない状態の時に、限界を超えてスピンして飛び出してしまいました。ただ、限界を知る上での、挑戦したところでのミスなので、車も良くなっているし、自分の走り的にも良くなってくるところはあったので、それを決勝に活かしながら、しっかり完走して上がっていきたいと思います」


【決勝レポートにつづく・・・】

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